『さまよえる女 – WONDER WOMEN -』:池上遼一原作、新作登場!

ビッグコミック・スペリオール 9号(小学館):2020年 4月10日

 ついに登場です。池上遼一:原作、池上遼一:画、ピュアな新作が登場です。ピュアな池上遼一作品は、『くノ一異聞 天使が舞いおりた』以来となります。
 今年になり、『特例コンプライアンス』が新作として発表されましたが、こちらも池上先生の作品、そして、今回の新作も池上先生の作品。比較して楽しんでいただけるとなによりです。

 今回の新作『さまよえる女 – WONDER WOMEN -』は、マジ・モード。私が池上先生に長く求めて来た作品になるはずです。「読み切り、3号連続掲載」ですから、十分に楽しませていただけると思います。

 第1話の今回は、カラーページでスタート。そのとびらは、主人公・小森が高校時代から見る悪夢だ。そして、その悪夢は藪内麟太郎画伯が戦前に描いた『さまよえる少女』と題された絵画と似ている。初恋の相手・夕月曜子との再会。この少女がファム・ファタールだという。ファム・ファタールとは、男にとっての「運命の女」の意味。また、男を破滅させる魔性の女(魔女)のこと(引用:Wikipedia)をいうのだ。

 今回の40ページは物語の前置きが整えられたといっていいと思います。そのストーリーは、池上遼一節ともいえる構成で展開されているわけですから、私はもう続きを欲しているのです。つづきを楽しみにしましょう。